ソフトボールピッチング上達のコツ

スポーツ

ピッチング上達〜軸足の引き付け編〜

ソフトボールでのピッチングにおいて、どんな系統のピッチャーも体重移動による運動エネルギーをを引き出す為に下半身の力が必要になってきます。体の使い方と軸足の蹴り、着地による足の引き付けはとても重要です。この足の引き付けと着地がしっかり出来ていないとコントロールが定まらず安定した投球が出来ません。そこで今回は下半身強化のためのトレーニングと足の引き付け方の練習方法を伝授していきます。

ピッチングでの足の蹴りと着地(軸足の引き付け)

強い蹴りとそれを支える着地によってバランスを取ろう!バン!ドン!のリズムで。

バン!と飛び出す蹴り

前に飛ぶ力=瞬発力

簡単に言うとジャンプする感覚です。ジャンプする時は高く跳ぼうとするほど足に力を溜めて瞬間的に跳びだしますよね。この一気に力を放出しようとする力、瞬発力すなわちバネです。これを利用して前に思いっきり飛び出す。

ピッチングで体重移動する時は、軸足に全体重を乗せて溜めた力を前に飛びだす足(着地足)に一気に乗せる。勢いよく飛び出ししっかり止まる!

 

ドン!と止める着地

・着地の時に足の裏全体を使って体を支える

蹴りの強さが求められることは比較的イメージできると思いますが、どんなに勢いよくプレートから飛び出しても着地が定まらなければいいトップの形を作ることができません。強い蹴りとそれに負けないだけの着地が両立して初めていいトップの形に決まります。

溜めた力を瞬発的に連動させて一気に持ってくる。体の前で大きく円を描くように、振り下ろすところは素早く!フィニッシュは空気を思い切り包むように。下半身と上半身の連動を意識する。

着地が定まらないと力が抜けて制球に影響が出るので注意!
自分に合ったステップ幅をあらかじめ決めておきましょう。ステップ幅が大きいと飛び出した体が支えきれずせっかく溜めた力を発揮出来ません。これに一番繋がる練習はT字投げです。

 

ピッチングでの軸足の引き付け練習方法

左ピッチャーの場合

・着地足(右)の膝裏に蹴り足(左)の膝をぶつける感覚

右ピッチャーの場合は逆

ライン上でブラッシング

グランドに石灰で30m程の線を真っ直ぐ引く。

その上を進むようにセットポジションに入り蹴りからトップ(弓を引く前のような形)から遠心力で一気に振り下ろす。(ボールは自信のグローブの中に投げるように)

この形を30m終わるまで繰り返し行う。

毎日フォームの確認をしながら何度も繰り返す。隙間時間にやるのも良い。

T字投げ(着地位置を定める練習)

・足幅(歩数では無くつま先からかかとまでの幅)で白線の距離を計測する

高校生〜実業団選手の平均 足幅6.5歩〜7歩 (身長による個人差あり)

・白線でT字を引きそれをプレートに見立てて真っ直ぐ着地する

真っ直ぐ着地できるように着地位置から少し長めに線を引く

※着地の足が内側すぎても外側すぎてもフォームのバランスが取れず球に十分に力が加えられないのでなるべく真っ直ぐに着地する

 

 

着地が定まらないと力が抜けて制球に影響が出るので注意!
自分に合ったステップ幅をあらかじめ決めておきましょう。ステップ幅が大きいと飛び出した体が支えきれずせっかく溜めた力を発揮出来ません。これに一番繋がる練習はT字投げです。

 

ピッチングの為の脚力UPトレーニング

他にも沢山トレーニングの仕方はありますが今回は抜粋して乗せていきます。

瞬発力トレーニング

トレ①  跳躍

  1. 壁に印をつける
  2. 膝を90度に曲げ上に向かって印を越すように垂直方向にジャンプする

トレ②  コーンタッチ

  1. 歩幅2歩分に距離をとりマーカーコーンを置く
  2. 反復横跳びのようにサイドステップしてコーンにタッチする
  3. 10回5セット

トレ③  ボックスジャンプ(膝を胸に引き付けることを意識)

  1. 30cm程の高さの台を用意し前に立つ
  2. 両足でジャンプし台に飛び乗る
  3. 膝を曲げて着地し静止する
  4. バックジャンプし⒈に戻る

トレ④  立ち幅跳び

  1. 2人1組になり片方がバットを相手の膝下あたりに真っ直ぐ持つ
  2. もう片方はバットを飛び越えるように横へ左右交互にリズムよく飛び越える
  3. 10回2セット目安
  4. ※この時怪我防止の為に両足で着地する。

トレ⑤  ジャンプスクワット(爆発的な力で地面を蹴り、爆発的な力で足を引き付ける能力を養う)

  1. 両足を肩幅程度に開く(この時つま先を真っ直ぐより少し外側へ開く)
  2. 膝を曲げ反動を使ってスピードを意識してジャンプする
  3. しっかり着地し1回ずつ丁寧に行う。
  4. 10回2セット

※ジャンプ系は下半身全体に負荷がかかるので乳酸がたまりやすい。その為ピッチングを行う前はだるさが残らないように調節してトレーニングを行う。

重い球を投げるためのトレーニング

トレ①  ランジ(ハムストリングスを鍛えて体重移動や柔軟性のパフォーマンスをUPする)

  1. 肩幅に足を開き真っ直ぐ立つ(手の位置は体の横か腰に当てる)
  2. 大きく1歩前に踏み出し着地する
  3. 膝を曲げて体を下げ前足の太腿が地面と平行になるように下ろす
  4. 後ろ足を使って立ち上がり始めの位置に戻る。繰り返す

トレ②  スクワット(地面を強く押す力を養う)

  1. 足を肩幅に開く
  2. 手を胸の前で軽く組む
  3. 太腿と床が平行になるまでお尻を下げる
  4. ゆっくりお尻を元の位置まで戻す。繰り返す

速い引き付けのためのトレーニング

トレ①  登り坂ダッシュ(脚力向上、体力強化)

  1. 坂道で30m程の距離を確保しダッシュ
  2. 10回2〜3セット

トレ②  ヒップリフト(重心移動、下半身、腹筋の安定)

  1. 仰向けに寝て膝を直角に立て足裏を床につける
  2. その状態でお尻を持ち上げ、肩からお腹、膝までが一直線になる位置でキープ
  3. ゆっくりお尻を下げて地面につける。
  4. これを繰り返す。20回3セット目安

トレ③   ハイプル(地面を踏み込んだ時の反動を全身で連動させ、腕に伝える感覚を養う)

  1. 両手でバーベルを持ち、腕を伸ばした状態で下に落としていく
  2. 反動を使い勢いでバーベルを引き上げる
  3. バーベルを下ろしていく。繰り返し行う。

最後に

今回載せたメニューは、足の引き付けだけでなくピッチングにおいてコントロール、球速アップなどにも活用できるトレーニングです。出来るまでとことん練習あるのみ!

制球の乱れやフォームのバランスがいまいち掴めない方もフィジカルトレーニングをプラスすることで格段に変わります。ぜひチャレンジしてみて下さい。

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