この記事ではソフトボールの代表的な変化球と、その特徴について分かりやすく解説します。今回は【初心者】ピッチャー向けに変化球の種類と変化の仕方を説明していきます。
変化球にも難易度があり、取得するには時間がかかる球種もあります。
※変化球を練習する際に注意すること!
ストレートをしっかり投げることができない状態の時に変化球の練習をしてしまうと、せっかく型になったピッチングフォームが崩れます。もしストレートの調子が悪い中で変化球の練習をしたい場合は変化球の後に必ずストレートを投げるようにしましょう。ストレートと変化球でのフォームの違いと自分の投げる時の癖を見つけることができます。
・変化球の種類が分かる
・変化の違いを覚えられる
・変化球を覚える順番がわかる
・変化球を使うタイミングを知る
ソフトボールの変化球で代表的なものに次のような球種があります。
この他にもムービングボールのように独自の変化球を持つピッチャーもいます。ピッチングにもそれぞれの投げ方や個性があり、球筋も人によってそれぞれの変化をするので自分に一番しっくりくるストレート球と変化球を習得しましょう。
ソフトボールの変化球の種類
変化球を練習するタイミングはピッチングの土台(キャッチャーに届く球、ストレートのコースへの投げ分け)ができる状態であることが大事です。変化球を投げることに対して焦らないことを念頭に置いてください。
ソフトボールを始めたばかりの方は
- どんな変化球があるの?
- それぞれどんな特徴がある?
- 試合ではどう使う?
と疑問に思うことも多いと思います。
ソフトボールではピッチャーが変化球を使うことで、バッターのタイミングを外したり、打ちにくい打球を打たせる、わざと打たせてアウトを取るなどのピッチングをすることができます。
配球はプロ野球や高校野球でも参考になることが多いので調べておくと◎。野球とは似ている球種もありますが、ソフトボール特有の変化球もあります。
特に有名なのが「ライズボール」です。
これはソフトボールを代表する変化球として知られています。
ライズボール
難易度★★★★★
ライズボールはバッターの手元からキャッチャーミットに届くまでの短い間に一気に浮き上がる球種です。ソフトボール特有のライズボールは有名である一方で、取得するのが最も難しい球でもあります。
ライズボールがなぜ難しいのか → 握り方と投げ方に特徴がある
・上に向かって回転をかけるのでスナップのタイミングと手首の使い方が他の変化球より難しく投げづらい。
回転のかけ方が違う分、動作が大きくなり変化球を投げてくるというのがバッターから見えるので警戒されやすい。スピードと回転の両方が必要な球種で、ある程度スピードが出せるピッチャーじゃないと見分けられてしまう。
※投げ方はこちらを参照
【ソフトボール】ライズボールの握りと握り方で変わる変化
ドロップボール
難易度★★★☆☆
ドロップボールはバッタの手元で落下する球種です。
ライズボールとは正反対の球で、ライズボールが急上昇するのに対してドロップボールは急降下します。
握りに違いはありますが、投げ方とピッチングフォームには大きな変化がないので比較的投げやすい球種です。使うタイミングも多く、ドロップ系のピッチャーのウィニングショットによく用いられます。打たせて取りたい時に使える球種です。
ボールが沈むように下に向かって回転をかけ、フォームの変化が少ないため打者は騙されやすいです。落差が大きいほどバッティングの芯を外せます。
ソフトボールの変化球はドロップ一択!初心者でもできる投げ方のコツ
チェンジアップ
難易度★☆☆☆☆
シェンジアップは緩急を使ってバッターを翻弄する球種です。
多くのピッチャーが変化球を覚えるときに一番初めに取得を試みる球種でもあります。
少しの回転と空気抵抗でブレーキをかけるタイプ(ナックルボール)と回転をかけずに腕の振りとフォームで騙すタイプがあります。初心者なら後者を、レベルを上げたいピッチャーは前者を選ぶといいでしょう。
※ナックルボールは指先で弾くように投げるので意外と難しい。難易度は★★★★☆で上級者向けです。
回転をかけずに完全にストレートと同じフォームで投げます。
打つ気満々のバッターの方が体勢を崩しやすく有効に使えます。
基本的に回転はかけないので投げやすいですが回転をかけない分、腕の振りとボールを離すタイミングでカバーをしないといけないので、いかにバレないように投げるかが大事です。
ソフトボールチェンジアップの緩急で三振を奪え!使うべきタイミングとは
スライダー
難易度★★★☆☆
スライダーは左ピッチャーなら右へ、右ピッチャーなら左へ手元で急に曲がりながら落ちる球種です。三振を取りたい時にも使える球種で、空振りや芯を外したい時に使います。ストレートの軌道から外に逃げるように曲がりながら落ちるので、バッターは球の軌道に合わせにくいのが特徴です。
カウントを稼ぎたい時、三振を取りたい時、どちらにも用いられるのでとても万能です。スライダーという球種は持っているとピッチャー自身がとても楽になります。
カーブボール
難易度★★★☆☆
カーブボールは横に回転をかけて投げるボールで左ピッチャーなら右へ、右ピッチャーなら左へ横に曲がる変化をする球種です。曲がりながら落ちるスライダーに対し、カーブボールはストライクゾーンから横に逃げていくボールです。
使い所はスライダーと似ていますが、投げるポイント(緩急とコース分け)を意識することでバッターのタイミングを外せます。スライダーに対応してきているバッターに対して落ちないカーブを投げることで、ボールの下を振らせ三振を取ることも可能です。逆にカーブを意識しているバッターに対しては曲げて落とすスライダーが有効という使い方もありです。
同じ方向だと目が慣れてくることを考慮して反対のインコースにストレートを決めたり、読まれそうならインコースよりもっと入り込んでくるシュートを投げたりと配球の組み合わせでバッターを翻弄することができます。
シュートボール
難易度★★★★☆
シュートボールはカーブボールと反対の球種です。左ピッチャーは左に、右ピッチャーは右に曲がっていきます。シュート回転は回転の掛け方が外側になります。ピッチャーの利き手と同じ方向に投げるので、コントロールが非常に難しいです。
しかし一方で、シュートボールを投げれるようになると利き手側に立つバッターに有効的に配球を組むことができます。
特にランナーが居る時などは、微妙な変化で芯を外して内野ゴロにしたり、Wプレーを誘導したり、と戦況を変えることができます。シュートボールはファールを打たせたい時やカウントを稼ぐ時にも非常に使える球種なのです。
仮にインコースでシュートボールを投げた場合、さらに内側に変化するので詰まらせる打球でアウトを取ることが可能、ということになります。インコースが得意なバッターには特に有効です。
ソフトボール変化球まとめと覚える順番
・ライズボール
ライズボールは上方向に伸びるように浮き上がる変化球です。
実際には大きく浮き上がるわけではありませんが、バッターの目線が下がることで上に伸びたように感じます。ライズボールは空振りを狙う球ですが、ストレートを見せてから投げることで効果が大きくなることもあります。
ソフトボールでは非常に有名な変化球で、メインで持っていたい球種なので多くのピッチャーが習得を目指します。しかし習得の易度が高いため投げられるようになるまでは時間が必要になります。
・ドロップボール
ドロップボールはバッターの手前で落ちる変化球です。
ライズボールとは逆の変化で、ゴロを打たせたいときに使われることが多い球種です。
下に向かって沈むように変化するため、凡打や詰まったフライで打ち取ることができます。叩くバッティングをするバッターには相性が悪い時があるのでバッターの見極めが大事。
・チェンジアップ
チェンジアップは緩急でバッターの体勢を崩してタイミングを外す変化球です。
回転を加えず、ストレートと同じ腕の振りだけでボールを放るので回転をかけたストレートよりも遅く届く。ボールを覆うようにただ持つ感覚で握るのですっぽ抜けることが多く、いかにストレートと同じフォームで投げられるかが重要。
・スライダー
スライダーは横に動く軌道でさらにそこから落ちる変化球です。
右ピッチャーの場合、右から左へ滑るように曲がるため、バッターの芯を外す効果があります。バッターから逃げるように変化し、さらに落差があるので三振を狙いたいとき時やウィニングショットに使うことができる。
・カーブボール
カーブは大きな弧を描くように曲がる変化球です。スピード差(緩急)を作ることができるため、タイミングを外す目的で使われることがあります。配球を組むときに一つあると使い勝手がいい球種。
・シュートボール
シュートボールはカーブボールの反対に曲がるボール。外側に回転をかけなきゃいけないので難易度が高い。ストレートからの微妙な変化にバッターは対応しずらく体勢を崩しやすい。
芯を外したり見せ球や、カウントを取りたい時に使いたい球種。
変化球の覚える順番
- チェンジアップ
- ドロップボール
- スライダー
- カーブボール
- ライズボール
- シュートボール
比較的取得しやすい球種から選定しています。
あくまでこれは(例:)なので参考までにしてください。チェンジアップだけは緩急でバッターを打ち取ることができるので一番初めに取得することがおすすめです。
ですが、まず前提として自分のピッチングスタイルに合わせた球種から練習するのがいいです。
ちなみに、スピードがあり球の回転数の多いピッチャーはライズボールと相性がいいです。
ムービングボールのようにキレのある球を持つピッチャーはドロップボールを取得すると幅が大きく広がります。

このように球種の組み合わせは、ピッチングでとても大切なポイントになります。変化球を一つ取得するだけで配球の幅が広がります。
それぞれの特徴を理解することで、プレーや試合観戦でもより面白くなるでしょう。
変化球を使う最大のメリット
変化球を使うことで、バッターは球種を読みづらくなります。
ストレートだけではタイミングを合わせられてしまいますが、変化球を混ぜることで打ち取りやすくなります。もちろん、ストレートのコースの投げ分けで攻略することもできますが、同じ速度では目が慣れてしまうため打たれるリスクが高くなります。
変化球を使う最大のメリット
- 芯を外す
- タイミングを外す
- 体勢を崩して空振りをとる
- ストレートが有効になる
変化球でタイミングを外すと、バッターの意識が散るので、そこにストレートを投げ込むことできればよりストレートを活かすことができます。
ピンチの時は、変化球を投げ分けることができればピッチャー自身も助けられるのです。
最近では野球もソフトも競技レベルが上がっているので、前もって変化球を練習し土台を作ることをおすすめします。
筆者の視点
筆者はソフトボール競技を経験していますが、実際の試合では変化球をどのタイミングで使うかがとても重要になってくるのでバッテリーで相談することが大事です。
配球を組むときはキャッチャーに全振りするピッチャーも多いですが、ピッチャー自身も配球を考えながら投げることで必勝率が上がったり、自分の球種の幅を理解することで投球レベルが一気にアップします。
自分で配球を組めるようになると、その日の調子で球種を選ぶことができたり、試合運びや勝ち方まで予測できるようになるので、より競技の楽しさを実感できるますよ。ピッチャーの人はぜひチャレンジしましょう!
この記事を書いた人
小学生でソフトボール競技を始め、ソフトボール強豪校に進学。
社会人に上がる時に実業団入り、5年間の経験を経て引退。
その経験をもとにスポーツの技術や試合分析、スポーツ作品のリアリティを考察しています。
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